桐たんす用語集 か行
か行
【額戸(がくど)】
観音開きや引き違い戸の扉の呼び名のひとつ。
扉の周りが額のようになっている造りで製作するのに非常に高度な技術が必要になるため一般の扉よりも高価である。また見た目も良い。
【含水率(がんすいりつ)】
含水率とは、木材に含まれる水分率です。水分が多いと割れ・収縮が起こり、少ないと膨張したりします。当社では16%ほどまで乾燥いたします。
中国桐は含水率がめちゃくちゃの為、カンナを掛けてもツヤもなくボソボソした仕上がりになります。
【観音開き(かんのんびらき)】
中央から左右対称に開く構造の扉で主に和たんすの扉の事を言う。桐たんすと言えば和たんすがまず最初に思い浮かぶと思います。
その昔、観音菩薩像を納めた厨子(ずし)の造りと同じことから付けられたと言われています。
【鉋(かんな)】
桐たんすの表面仕上げを行うために使う道具。短いものや長いものなど用途によって様々な種類があります。
桐たんす職人ではもっとも重要な作業で、鉋がしっかりと扱う事ができたら一人前と言われる。
【木裏(きうら)】
木裏とは板材の断面を見て、年輪の中心に近い方を指し無垢材の板は必ず木表側に反る。桐たんす制作に重要な知識です。
板を見た瞬間に木表と木裏がわかるようになると一人前と言われます。
【木表(きおもて)】
木表とは本の1本の木を板にした場合、断面の年輪を見て木の外側となる面の事で無垢材の板は必ず木表側に反る。
桐たんす制作に重要な知識です。板を見た瞬間に木表と木裏がわかるようになると一人前と言われます。
【木釘(きくぎ)】
桐たんすに使用される釘は鉄くぎではなく木のくぎを使用しています。打った後、鉋で表面を整えられるため仕上がりが美しくなります。
素材は主にうつぎ。大きさも様々で各部にあったサイズを使います。最近では製造業者が少なくなってきました。
【木地(きじ)】
仕上げの砥の粉塗装をしていない状態の桐たんす。
一般の人はほとんど目にする事はないと思うが木地の状態を見れれば、そのたんすに使われている材料の良し悪しがわかる。可能ならばぜひ製造している所を見ていただければと思います。
【木取り(きどり)】
製材された材料から桐たんすに合った大きさの材料を割り振りして裁断すること。
木表・木裏がわからないとできない仕事で、桐たんす仕上がりにも大きく作用されるとても重要な仕事である。
【桐(きり)】
ゴマノハグサ科の落葉高木で、実際には木ではなく草である。日本国内でとれる木材としては最も軽い。また湿気に強く呼吸をするため中の物がカビにくい。桐自体、割れや狂いが少ないという特徴がある。製材方法が滅茶苦茶なため中国桐は割れ・狂い・変色があります。
また桐は燃えにくいとよく言われますが本当は燃えます。ここを勘違いしている人が多いです。実際は水をかければ燃えにくいです。桐は構造がスポンジ状になっているため水をかけると吸収し燃えにくくなります。
【罫引き(けびき)】
材料の面に沿って、平行に直線を引く工具。大工が主に使用しているが桐たんす制作にも重要な道具である
一般的に販売もされているが、当社では職人の手の大きさにあわせてオリジナルで制作して使用しています。
【間箪笥(けんだんす)】
桐たんすの横幅が一間(1m80cm)もある大きい桐たんす。大正から昭和初期にかけて主に西日本で流行ったが相当高価であったと思う。また置き場所も限られるため裕福で大きな家の人しか買えなかった。
当社でも年に数回、修理で見ると事があるが圧倒的な大きさにビックリしてしまう。
【木口(こぐち)】
材木の切断面、切り口の事を言う。木口がスッキリとしているかも重要なポイント。切れない鉋で仕上げると木口がボソボソしている。
【小袖箪笥(こそでたんす】
桐たんすの呼び名・種類のひとつ。
主に引き出しだけの高さの低い桐たんすの事を言う。地震などの天才でも倒れにくく、お部屋に置いても圧迫感がないため最近では人気が高い。
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