桐たんす用語集 あ行
あ行
【会津桐(あいづきり)】
桐の産地の中でも有名な地。福島県の会津地方で育てられた桐で、特に三島町の「三島桐」は有名。
寒暖差の激しい地方で木目が細かく良質な桐である。
【蟻組み(ありぐみ)】
引出しの前板と端板(側板)を接合するときの伝統的な技法。
蟻の入る隙間もないほどピッタリと組んだ技からこの名前が付きました。ほぞの先端が広くなるように台形にノミで切り出した伝統工法です。 先端が広がっているので特に"引く力"に強いので、昔から桐たんすの引出しに使用されています。
【衣装盆(いしょうぼん)】
桐たんすの和たんすの観音開きの中に入っている和服を折りたたんで整理収納するための浅い器。衣装盆にもランクがあり角盆・丸盆・亀盆・前くくり盆など多数種類があります。大体、衣装盆1枚に、お着物を約2~3枚ほどが収納できるようになっています。
引出しと違い、桐たんす本体から簡単に抜き出して持ち運べる便利さがある。
【印籠蓋(いんろうぶた)】
箱物の蓋の中では、密閉度がある作り。
被せふたよりは、制作に手間はかかるが、お着物等の湿気を嫌うモノの保管には優れている。古来より焼き物の箱や重要な書類を入れる箱等にも使用されています。
【うつぎ】
桐たんすに使用する木釘の材料である。硬く、腐りにくいため昔から桐たんすに使用されています。
大きさも大・中・小とあり、使用目的によって使い分けます。鉄釘は錆びたり、抜けたりしますが木釘はそれらががなく、打った上から鉋もかけられるので目美しい仕上がりになります。
【うづくり】
かるかやの根や和箒(わぼうき) の繊維を円筒状に束ねたモノ。
木材の表面を何度もこすって木目に凹凸を付け、年輪を浮かび上がらせた仕上げ。独特の雰囲気があり、また傷も目立ちにくい仕上げができます。
【ウォルナット walnut】
クルミ科の落葉広葉樹で北米に産する。硬く、狂いが少ないためテーブル等に使用されるが高価である。当社のチェスト「ブラウニー」の取っ手に使用される。
【裏板(うらいた)】
桐たんす本体の裏側の板。桐たんすの背骨となる部分であり重要な部分。なるべく広い板で作られた方が良い。その桐たんすの良し悪しは、裏板を見ればだいたいわかる。展示品を見る場合は裏板を見る事をお勧めします。
【オイル仕上げ(おいるしあげ)】
天然の成分から作られた人体に悪い影響のない塗料。たまにウレタン塗装やシンナー系の塗料を塗った桐たんすを見ますが、桐の呼吸を妨げていますので、せっかくの桐が台無しの家具になってしまいますので購入しないでください。天然オイル塗装は桐の呼吸も妨げず尚且つ、汚れも付きにくく水拭きできるのでお手入れがしやすくお勧めの塗料です。当社のチェストに使用されています。
【大丸(おおまる)】
桐たんすのモデルで最高級のランクのモデル。桐たんす本体の板の厚みが4cmの無垢板で、天板・地板・側板すべてが丸く細工されているもの。制作に非常に手がかかり、また材料も多く使用するため高価であるまた百貨店や家具店などでは今はほとんど見る事はない幻のモデルです。
【大洋(おおよう)】
洋とは「扉」の事を言い、大とは「上」のことを言う。 昔の桐たんすの呼び名で「大洋」とは、上の扉となり、和たんすの観音開きの事を指す。当社ではわかりにくいので使用していません。
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