2005年7月17日 朝日新聞 宮城版取材 三代続く桐たんす工房 桐の蔵

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2005年7月17日 朝日新聞 宮城版取材

2005年7月17日 朝日新聞 宮城版取材

伝統桐たんすに新風

200年の伝統がある新潟県の「加茂の桐たんす」に若手職人が現代風のアレンジを加えて作ったたんすの展示会が16日から2日間の日程で仙台市青葉区旭ヶ丘の市青年文化センターで始まった。

産地は昨年の中越地震で被害を受けたものの、今回、20種類近い作品を持ち込み、復活ぶりをアピールする。展示会を開いたのは、同県田上町の桐たんすメーカー「桐の蔵」

社長の桑原隆さんは、祖父の代からの3代目のたんす職人だ。

加茂地域の桐たんすは、全国の生産量の7割を占める。しかし、マンションなどが増え、輸入家具にも押されたことなどから需要は激減。加茂箪笥協同組合の調べでは、ピーク時の82年に約56億円だった出荷額は最近は20億円近くに落ち込んでいるという。

危機感を抱いた桑原さんは、「大きすぎる」「和室にしか合わない」などの顧客の意見に耳を傾け、現代的なデザインを採り入れはじめた。

部分的に朱色や黄土色などの彩色が施されたものや、従来のたんすに比べて高さ3分の1程度のチェストなどが人気を呼んでいる。新しいデザインのたんすは、今は同社の7割を占めるまでに成長した。

しかし、昨年10月の地震では、材料の桐や金具が入荷しなくなるなどの影響を受けた。月一回、各地で開いていた展示会も4か月中断。2月末に東京・代官山で展示会を開いたのに続き、仙台は2ヵ所目になる。

桑原さんは「地震は痛手だったが、何とか展示会を再開できた。より多くの人に伝統家具の魅力と、使い勝手の良さを知ってほしい」と話す。


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